メッセージ from Yasuko

Message from Yasuko

27.振り子

    by 香咲弥須子 (June 9, 2010 - 11:13午前)

 

山あれば谷あり。楽あれば苦あり。

わたしたちの心も、確かにそのとおりで、心は常に、山と谷を、楽と苦を、行ったり来たりしています。

振り子のようなものです。

 落ち着く瞬間があるとすれば、重力に素直に引っ張られて、いちばん下に降りているときですが、一瞬のことなので、ほっと息つく隙もあらばこそ、また振り上がることに気持ちが向いて、心はいつも、忙しいばかりなのです。

振り子のように心が振れる、その力は、他ならぬ、重力、下へ引っ張る力から生まれ、下へ引っ張られて安定する一瞬があるからこそ、振れることができるのだということなどには思い及びません。

子どもたちは、ブランコを一生懸命こぎます。わたしも昔、頭と足が逆さになるほど激しく大胆にこぐのが大好きでした。続きを読む

26.予言者

    by 香咲弥須子 (June 9, 2010 - 11:00午前)

 わたしが考えることは、あなたも考えます。自分だけの、個人的な考えというものは存在しません。わたしがが知っていることも、あなたが知っていることも、そのとおり、現実となっています。現実に存在するから、それを知っているのだと思いがちですが、知るから存在するのです。わたしたちが感じることは、そのとおりに起こるのです。

  九州で、一匹の猿が、芋を、川で洗ってから食べる、ということを始め、群れの猿たちもそれに続いたが、二週間後に、北海道の猿も同様に、初めて芋を洗い出した、という有名な話があります。二週間の間に、猿社会の革命的習慣の変化が日本列島を駆け抜けたのでしょうか。それとも、同時期に、離れた場所にいる猿たちが、同じことを思いついたのでしょうか。続きを読む

25.神様からもらった手鏡

    by 香咲弥須子 (April 21, 2010 - 1:52午後)

「神様が、わたしに手鏡をくださった。

  よかったら、これでしばらく遊びなさい。いつやめてもかまわないから」

  人生は、こんなふうに始まったのかもしれません。

  鏡には、わたしが映ります。顔ではなく、心が。人生で、見聞きするものはすべて、 鏡に映し出されたわたしの心なのです。

「夫を、もっとちゃんとさせるにはどうしたらいいでしょうか」

 奥様方が尋ねます。実に大勢の奥様が。

  稼ぎの悪い夫がもっと甲斐性のある働き手になるには、どうしたらいいでしょうか。

  会社でうだつの上がらない夫が変わってくれるには、どうしたらいいでしょうか。続きを読む

24. 「助けて」

    by 香咲弥須子 (June 8, 2010 - 1:45午後)

  何も欲望するものがないとき、心は穏やかに感じられます。このような波風のない心でずっと過ごしたいものだと思います。けれども、ひとたび、何かが心に生まれると、他愛なく、揺れ動いてしまいます。 
 
 歯が痛くなる。それだけで、限りないあれこれの波が心を揺らすのです。歯医者の予約を取らなければ。忙しいのに。痛いのはいやだなあ。保険外の料金をまた払わなくてはならないのだろうか。父親譲りの弱い歯が恨めしい。 
 
 胸にしこりのようなものがある。半年前のマンモグラフでは異常なかったのに。どうしよう。医者に行くのが怖い。もう手遅れだとしたら。
 
 失敗した。あんなことを口走るんじゃなかった。あのときの彼の表情が忘れられない。二度と彼はわたしと会ってくれないだろう。 続きを読む

23. 欲しいもの、憧れるものをよく見ていたい

    by 香咲弥須子 (August 15, 2009 - 2:15午後)

  これが欲しい、と思うとき、それはすなわち、「ああ、自分はこんなものを持っていたんだな」と気づくときです。こんなふうになりたい、と思うとき、それはすなわち、「ああ、それが本来の自分だったんだ。忘れてた」と気づくときです。続きを読む